「デザインあ」のFONTBARがすごい
こんばんは。
先ほどNHKで見た、「デザインあ」のおとなスペシャルでやっていた「FONTBAR(ふぉんとばー)」がすごかったんです。
すごくおもしろかったので、備忘録もかねてご紹介します。
NHKデザインあ「FONTBAR」について
そもそも「デザインあ」とは?
NHKが放送している子供向けのデザインをテーマにした番組。
身の回りにあるものから、「デザインの面白さ」を伝えつつ、子供たちの「デザイン的な視点と感性」を育むことを番組の目的としています。
全体の構成はデザイナーとして有名な佐藤卓さんや、音楽はコーネリアス、映像は中村勇吾さんがやっているそう!
デザインあは名前だけ知っていて、六本木でイベントをやっているのは知っていましたが、いったことも番組をみたこともありませんでした。
今回、たまたまやっていた「お正月スペシャル」
見ていたらなんと面白いこと!!
テーマは「おとなの日常にある“あたりまえ”を、デザインの視点で見つめなおすと……?」でした。
FONTBARが勉強になる
番組の中でやっていた、フォントバー。
バーでお酒を注文するときのように、
フォント専用のバーでマスターがフォントを選んでくれて説明してくれました。
※以下、テレビ画面キャプチャしたものなので多少あらくて申し訳ありません。参考までに。
フォントの場合、明朝体、ゴシック体など、ざっくりとした書体のジャンルは分かっていても細かい違いまで分からない方が多いのではないでしょうか。
お酒の場合、「マスター」がいることで、お酒がよりいっそうおいしくなることがあることから、フォントバーでもマスターが解説してくれることでフォントをもっと身近に感じてほしいという想いから企画した様です。
「日常の仕事や友達にメールを送るような場面で、自分の気分や伝えたい気持ち、内容に応じてフォントを使い分けられたら、とても粋だし、素敵ですよね。」と書いてありました。企画コンセプトが、まず素敵です。
力強いゴシックなら、イワタUDゴシック
FONTBARではマスターがイワタUDゴシックを紹介していました。
例えばよく使うヘルベチカやフルタに比べて、イワタUDゴシックは「3」を書くと3の先っぽが他の2つに比べて離れています。
ぼかしたり、遠くにするとよく分かるのですが、
イワタが遠くからみても一番視認性がありますよね。
また、濁点などが特徴的なかたちとなっています。
先っちょが折れていますね!
このフォント、実は結構生活の身近にあって、
例えばオーブン。
成分表記など、文字がぎっちり配置されているものなど、
あとはリモコンにも使われています。
(うちで使っているものも、そうでした!)
こうやって色々使われているということは、
とても見やすいゴシックだからということなんですね。
こちらに詳しくのっていました。
リズムが出る明朝なら、遊明朝
明朝は、「遊明朝」について。
例えば「清」の字。
一見同じなのですがよく見ると、小塚明朝やヒラギノ明朝体に比べて遊明朝は角が丸くなっています。
遊明朝の特徴は先端が丸くまろやかで、
はねの先端がまろやかということです。
文章にするともっとわかりやすいのですが、
「ありがとう」という文字。
左に比べて、右の遊明朝はながれにリズムが生まれていますね。
文章にすると、一目瞭然。
右の方がリズム感が生まれていますね。
朗読するような印象を与えてくれますので、
静かな語り口の藤沢周平の作品にぴったりなんだそうです!
その他、線が細い「濱明朝」というものも紹介されていました。
これですね。面白い!
フォントを好きになる入口としてはとてもいい番組なのではないでしょうか。
私も少しづつ勉強して、うまく使い分けられるようになりたいです☆