k_design’s diary

東京世田谷でグラフィックデザイナーをしています。特技はPPT(パワーポイント)です。https://kdesign-diary.com/

十布(テンプ)つつむ展に行ってきました。

今日は、ほぼ日のリアル店舗、TOBICHIでやっている「十布(テンプ)つつむ展」に行ってきました。

十布|テンプ

十布はイラストレータ福田利之さんのクリエイティビティで、様々な種類のテキスタイル、布プロダクトを製作、発信していくブランド。


生活に寄り添ったデザインで、「つつむ」をテーマに展示会が開催されていました。

 

インドのブロックプリント

つつむ展の様子

 

色使いや世界観がとても素敵で。

とくに、インドのブロックプリントが素敵過ぎました。
ブロックプリントとは、古代インドの伝統的なテキスタイルの1つ。
木版をつかって職人の手で1回ずつ布にインクを押し付ける作業を繰り返し、一枚の大きなテキスタイルを仕上げていくという、とても手間と時間がかかっている手法だそうです。

実際にこの木版がおいてありました。

木版

書いてありますが、木版は繰り返し洗って使うので伸縮しない堅い木が使われています。実際に触ってみると、とても厚く、しっかりした木でとても重厚感がありました。
これで何回も版を押したんだと思うと、なんだかぐっとくるものがあります・・。

ブロックプリントの作業台の幅は110センチで、長さはなんと5メートルもあるそう!
5メートルの長さが1ロットで、ここに生地をピンとはって作っています。

色だしも繊細で、たくさんのインクを混ぜて作っています。
生地の種類や模様の細かさによって色の調合を繰り返し、繰り返し職人さんが作られているという、とても細かい作業なのです。

 

デザインにもよりますが、1日の作業で作られる製品の長さはおおよそ5メートル。とても気が遠くなるような作業の連続が、ブロックプリントの風合いをうみだしているのです。

インドのブロックプリント

↑これは、包む用の布でブロックプリントで作られたものです。
鮮やかなカラーですが、近づいてみると生地と相まって繊細な風合いがなんとも言えず実にきれいでした!

 

作り方ですが、木版にインクをつけてはスタンプを押すように少しづつ模様を作っていくのです。3版でつくる柄は単色でつくる柄の3倍も時間がかかると、パンフレットに書いてありびっくり!!

 

この、手間暇かかっているプロダクト。
とても柔かな手触りと、素朴な風合いがとても素晴らしく、私はブックカバーを買いました。

ブロックプリントのブックカバー

一番下の黄色い布がブックカバーです。

福田さんのイラストもあたたかみがあって、全体的にとっても素敵なデザインでした。

私もいつか、福田さんのようなテキスタイルデザイナーとして、生活の身近におけるような商品を作ってみたいと思いました。