k_design’s diary

東京世田谷でグラフィックデザイナーをしています。特技はPPT(パワーポイント)です。https://kdesign-diary.com/

PPTをマスターしたい人が知っておきたいこと

パワーポイントの講座を今年からやっていて、マスターするために大切なことがだんだんと分かってきましたので書かせていただきます。

 

「技術」よりも「構成力」が大切

パワーポイント制作をマスターしたい人にとって本当に需要があるのは、
「使い方を学びたい」と同時に、「構成力を学びたい」ニーズがある、ということが分かりました。

 

「使い方を学びたい」人にとって、
パワーポイントの技術は決まっていますので覚えれば誰でもすぐに作ることができます。

 

しかし、「構成力を学びたい」ということはとても難しいと感じる方が多いようです。

考えなければいけないから、です。

なぜ、パワーポイント制作で「構成力」が大切なのか?

構成をするということは、お客さんから言われたことをそのまま入れるのではなく、
1つ1つの意味について理解して、その理解をもとにプレゼンする相手にとって分かりやすい資料に仕上げる、という作業のことになります。

この作業を丁寧にする、つまりちゃんと考えてつくるか、つくらないかで、資料のクオリティがあきらかに違ってきます。

私がパワーポイントを制作するときは、何よりも伝わる資料か?というのを何度も自問自答してつくりあげています。

構成力が問われる具体例 

例えば、お客さんから営業用の資料を頼まれて、
そこに「会社の魅力は、これとこれとこれです。」と言われたとします。

そのまま資料にしてみると、例えばこんな内容となります。

 

PPTの作成例

 

これは、お客様から言われたことをそのまま資料化したものになります。

ですが、「本当にこの内容で会社の魅力が伝わりますか?」

この疑問を常に持つことが大切で、
私はいつも、作るときはこの視点を大切にしています。

そうすると、そのページに追加しなければいけない言葉として、

「会社の魅力は、これとこれとこれです。」
だけではなく、
「会社の魅力は、これとこれとこれです。ですから、あなたにこんなメリットをもたらします

という「まとめ」の部分を内容に追加すれば分かりやすい資料となります。

 

例えばこんな感じです。

 

分かりやすいPPTの作成例

そうすると、構成はこっちの方が分かりやすい!となっていきます。

パワーポイントを制作するときに大切にしている3つのポイント


私がパワーポイントを作るときはこのポイントを大切にしています。

①伝える相手はだれか?(例えば個人なのか、法人なのか、年齢はいくつか、はっきりとイメージします)


②本当にこれで商品の魅力が相手に伝わるのか?(自分が聞く人の立場になって何度も読み直します)


③プレゼンのストーリーは、分かりやすくなっているか?(何度も自分でプレゼンしてみて使う人にとって話しやすく、聞く人にとってわかりやすいか考えます)


この3つのことを、パワーポイント制作時には何度も何度も頭でぐるぐる考えます。

これがあって、初めて、文字の大きさや配置、デザイン、画像は何を使うのが良いかが決まってきます。

 

技術的なことは、授業を何回かやれば誰でも身につきます。
ただ、まとめることは何度もお客さんとコミュニケーションをとる中で自分の中でかみ砕き、資料として作っていく必要がありますので、人によっては難しいと感じる人が多いんだと思います。

写真はどこに何を配置するのがいいのか、テキストは何を書けばいいのか、
色はなにを使えばいいのか..。
これをまるっと、まとめることが出来てはじめてパワーポイントの制作が出来るんだと思います。

 

代行会社さんを選ぶときは、どこまで構成できるかを気にして選んだ方がいいかもしれませんね。フォーマットに当てはめるのはこのご時世、誰でも出来ちゃうものだと思います。

どうせ、お金と時間をかけてつくるならオリジナリティを出したものをつくりたいですよね。

 

★★

 

パワーポイント講座では、このような構成できることを目指して授業をしています。
授業は中央区人形町でやっていますのでご興味ある方はぜひお問い合わせください。(Peatexで受付しています)

 

なかなか都合合わない方も、都内や神奈川エリアでしたら授業することできますのでお気軽にご相談ください。
パワーポイントはwindowsを持っている人はほぼ入っていると思います。
もっと、パワーポイントで制作できる楽しさを授業やこのブログで伝えていけたらと思っています^^